超大型巨人はなぜ壁を壊したのか?
ネタバレ。
巨人になったあと、エレンが駐屯兵団に捕まるのは原作通り。
意識を失っているあいだに子供の頃の出来事を夢に見る。
父親に注射をうたれたのが巨人化の原因か?
父親は草彅剛なんですね。
いきなり出てきてビックリした。
両親は本の所持が禁止されているにもかかわらず大量に隠し持っていたので、捕らえられ処刑されたようです。
その場にいてエレンを託されたソウダ(ピエール瀧)は、エレンに注射されたものが何かも知っていたよう。
巨人化したエレンから本体を早く出せ!と言っていたことから、巨人の秘密も知っているっぽい。
なのに現場が混乱してるからか、「なぜそんなことを知っている!?」と誰も突っ込まない。
目覚めたエレンに「お前は人か?巨人か?」と聞くのも原作通り。
このあとに来るアルミンの活躍シーンが好きだったのですが…映画のアルミンはちょっと迫力不足。
原作では「死にたい奴から来い」だったミカサは、なぜか目をそらして沈黙したまま。
代わりに割って入ったのがソウダだったのに、あっさり銃で撃たれて死亡してしまいます。
え、抱えてる秘密は誰が明らかにするの???
エレンの絶体絶命のピンチになんと鎧の巨人が乱入。
弱点をかばったりする行為からエレンと同じ知恵を持つ巨人だということがわかる。
その鎧の巨人はエレンをさらい逃走。
まーこの時点で鎧の巨人の正体がわかりますよね。
エレンを撃とうとしていたクバル(國村隼)率いる憲兵団は鎧の巨人が侵入してきたときに押しつぶされたり殺されたりで全滅。
どーでもいいけど憲兵団の服は格好いい。
白い部屋で目覚めたエレン。意識失いすぎです。
なぜか置いてあるジュークボックス。
そこへ登場するシキシマ。
優雅にシャンパンとか飲んじゃってますが、どこにあったんですかね。
シキシマはエレンに人体実験の影響で人間が巨人に突然変異したと説明します。
そのうち実験をしなくても巨人になる人間が増えたのだと。
映像見る限りでは、この映画の舞台は未来の地球ですよね。
シキシマに「お前の力が必要だ」と言われ、行動を共にするエレン。
一方、アルミンたちは壁の穴の上部を破壊し、穴を塞ぐ作戦を続行する。
前編で失ってしまった火薬の代わりにアルミンが思いついたのは、前編でエレンが乗っていた不発弾。
この辺はうまくつながったなぁと思いましたね。
不発弾を回収し壁へ向かう途中でエレン・シキシマと遭遇。
シキシマは壁を破壊して現体制を崩壊させることを目論んでおり、不発弾を奪おうとする。
ここで気のいいおデブちゃん・サンナギが死亡。
そういえば、メインの3人以外の104期はジャンとサシャだけ出てますけど、ジャンの態度が悪すぎてイラッとします。
だいたいが「あ?」と喧嘩腰。
こんな巨人に囲まれた場所で喧嘩腰なんて誰が得するんだ、と。
サンナギの犠牲により、一旦は逃れたもののシキシマが鎧の巨人となって追いかけてきます。
シキシマが巨人になれるということはどうやらミカサは知っていたようで…。
え?それだと前編の巨人の歯型見せての「世界は残酷」とつながらなくない?
シキシマに助けられてから巨人憎しで倒しまくってるんだと思ってましたが、一緒に過ごしてたシキシマが巨人なのはOKってどういうことなの。
エレンも巨人化し、なんとか鎧の巨人を撃退します。
てかさ、鎧の巨人になれるんなら不発弾とかいらないんじゃない?って思いません??
そして壁に到着し、例の不発弾を壁の亀裂に押し込むところで疲労からエレンの意識がなくなっていく。
で、巨人のうなじに剣をぶっ刺してエレンをむりやり起こすわけですが、それを託されたのはミカサ。
えーーーーアルミンの手柄がーーーーーーーーー!
「君にしかできない!」とかそんなことないから!
後編って出る巨人が限られてるんですよね。
基本的にエレン、鎧の巨人、超大型巨人としか絡まない。
で、人類最強のシキシマさんが鎧の巨人ですから、次に人間として巨人を殺しまくれるのはミカサのはずなんですが、普通の巨人がほとんど出ないからミカサの出番がないんですよ。
ただ単にエレンとシキシマの間で揺れる乙女みたいな感じになっちゃって。
キャラが違っててもいいから、巨人を倒す見せ場はちゃんと残しといて欲しいよね。
無事エレンが覚醒し、アルミンが不発弾を時限制にし、爆発するまであと5分!となったところで死んだはずのクバルが登場する。
なぜか壁の上に立ってます。立体機動装置もないくせに。
で、クバルが超大型巨人に変身!
そうか。ただのアイコン的扱いではなく、ちゃんと話に絡ませるわけね。
さらにシキシマも現れ、超大型巨人、鎧の巨人、エレンと三つ巴戦になるわけですが、穴を塞ぎたいエレン、壁を壊したい鎧の巨人…までは理解できたけど、超大型巨人は何をしたいの?
不発弾を壁から抜きたそうな感じがしたから、穴を現状のまま放置したい?
それならシキシマ的な?
なんにせよ超大型巨人の立ち位置が不明確です。
そもそもなぜ壁を壊したのかすらわかりません。
シキシマは壁外調査を始めるタイミングで壁が壊され、巨人の恐ろしさを再認識させられたと言ってたけど、それで人間の居住領域が減ってしまってはたまったもんではありません。
人体実験の結果によって巨人が誕生したとするのなら、エレンのように人間から巨人になれる存在はどうやって誕生したのか、エレンに注射されたものは何なのか、映画なりの答えがあるわけでもなく。
ストーリーの方は自爆覚悟でなぜか鎧の巨人が不発弾を超大型巨人の口に突っ込み、それぞれが倒れると同時に壁上部が破壊されうまいこと穴が塞がります。
なおかつ、壁上にいたエレンとミカサは壁の向うに広がる海を眺めて終了。
終わり方はキレイかもしれないけど、上に書いたように謎がいっぱいあるのでスッキリしません。
かと思いきやエンドロール後のオマケ。
そういうことやるならもうちょっとその存在を匂わせるとかさぁ!
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